Mon
12/17
2007
気持ちをつたえる 志保
心がじわ〜っとあったかくなった。
『今日も一日 風をあるいてきた 山頭火』
裏にはこう書いてある。
『このポストカードを見つけてすぐ志保の顔が浮かんだの。この温泉のように疲れた志保を温めたいなぁと思ったんだ』
学生のころ。看護師になるための一年にも及ぶ病院実習があった。この時期、本当に死んでしまおうと思ったことがある。
過労で交通事故を起こしたクラスメートがいた。実習先の病院で点滴されてた人は何人もいた。学校を辞めた人も。でも、私には、看護婦にならなければいけない理由があった。だから、実習に行った。学校に行った。
先生に「あなたは楽な道を知ってる。看護婦になるの、やめなさい」と言われても、実習先のナースに「あんた、人間、やめたら?」と真顔で言われても、担当した患者さんに突然胸をもまれ、おしりを触られ「誰にも言うなよ!」とすごまれても、私は実習へ行った。
実習の行き帰り、涙で視界が滲んだ。車を止めて、ハンドルを叩いて、泣いた。私は出来損ないのだめなやつだ。生きてちゃいけないんだ。このままブレーキを踏まずに、あの電信柱に突っ込んだら、もう、楽になれるかなぁ。看護婦にならなきゃいけない理由も、私がいなくなれば消えるかな。あの電信柱に…あの電信柱に…。そうしてぼんやり帰宅したある寒い夜。
ポストに、この手紙が届いていたんだ。
心がじわ〜っとあったかくなった。嬉しかった。彼女の気持ちがじんわり私に伝わった。がんばろうと思った。看護婦にならなきゃいけない理由がもう一度甦った。
私が看護師になれたのはこの手紙があったからだと思う。
ありがとう。今も大事にしてるよ。また、温泉に行こうね。もちろん、シートピアね。

『今日も一日 風をあるいてきた 山頭火』
裏にはこう書いてある。
『このポストカードを見つけてすぐ志保の顔が浮かんだの。この温泉のように疲れた志保を温めたいなぁと思ったんだ』
学生のころ。看護師になるための一年にも及ぶ病院実習があった。この時期、本当に死んでしまおうと思ったことがある。
過労で交通事故を起こしたクラスメートがいた。実習先の病院で点滴されてた人は何人もいた。学校を辞めた人も。でも、私には、看護婦にならなければいけない理由があった。だから、実習に行った。学校に行った。
先生に「あなたは楽な道を知ってる。看護婦になるの、やめなさい」と言われても、実習先のナースに「あんた、人間、やめたら?」と真顔で言われても、担当した患者さんに突然胸をもまれ、おしりを触られ「誰にも言うなよ!」とすごまれても、私は実習へ行った。
実習の行き帰り、涙で視界が滲んだ。車を止めて、ハンドルを叩いて、泣いた。私は出来損ないのだめなやつだ。生きてちゃいけないんだ。このままブレーキを踏まずに、あの電信柱に突っ込んだら、もう、楽になれるかなぁ。看護婦にならなきゃいけない理由も、私がいなくなれば消えるかな。あの電信柱に…あの電信柱に…。そうしてぼんやり帰宅したある寒い夜。
ポストに、この手紙が届いていたんだ。
心がじわ〜っとあったかくなった。嬉しかった。彼女の気持ちがじんわり私に伝わった。がんばろうと思った。看護婦にならなきゃいけない理由がもう一度甦った。
私が看護師になれたのはこの手紙があったからだと思う。
ありがとう。今も大事にしてるよ。また、温泉に行こうね。もちろん、シートピアね。
